TOEO外伝 その8

ファラの家に戻った3人は一休みしていた。

お茶を飲みながら一息つくと、

リッド　「思っていたより強いんだな…」

シールズ　「あなたほどじゃないでしょ」

2人は会話をし、もう１人は考え事をしていた

リッド　「剣を使えば勝てたってのか？」

シールズ　「剣もあるけど、あなたの力は剣だけじゃないでしょ？」

リッド　「そんなもんねぇよ」

シールズ　「あるでしょ？神の力が…」

リッド　「知ってるのか？」

シールズ　「風の噂でね」

リッド　「使わねぇぞ？」

シールズ　「とんでもない、私は人間だよ。神に勝てるのは神しかいないよ…」

リッド　「だろうな、もう二度と使うつもりもないしな」

リッド　「それよりファラ、どうするつもりだ？」

ファラ　(リッドの戦い方は間違ってなかった。常に自分の間合いをキープしつつ攻めていたのは決して悪くない…)

リッド　「なぁファラ？」

ファラ　(それをあの子は、打ち出された腕を掴み間接を極めた……普通の人はそんなことできないよね。それに、折ろうと思えば折れたはず…)

リッド　「ファラ？」

ファラ　(それは、一瞬怯ませれば十分なもの。その後リッドの懐に潜り込みあの投げだ……あの蹴りを思い切り頭に入れてたら致命傷にもなりかねない…)


リッド　「ファラ！！」

ファラ　「えっ！？ごめん！」

突然かけられた声にびっくりする

リッド　「どうしたんだ？ボーっとして」

ファラ　「なんでもないよ」

シールズ　「考え事？」

ファラ　「う、うん…明日の作業どうしようかなって」

シールズ　「ホントにぃ？」

リッド　「まぁいい、それよりどう考えてるんだ？」

ファラ　「何を？」

リッド　「こいつと戦うかどうかだ、そうする必要はないがファラの気持ちを聞きたいからな」

シールズ　「やろう。今じゃなくてもいい、落ち着いてからでも」

ファラ　「すごい試合だったじゃない！あれを見たらとても勝てるとは思わないよ」

リッド　「だそうだ…悪いが俺に勝っただけで十分だろ？」

シールズ　「引き分けだよ」

リッド　「それでもいい、とにかくファラが望まないならもういいだろ」

ファラ　「そうだね…期待に添うことはできないかな」

シールズ　「嘘…本当はどうやって戦うのか…どうしたら勝てるのかを考えてるんじゃない？」


一瞬言葉が詰まるがファラは答える

ファラ　「そんなことないって～」

リッド　「とにかく、ファラが嫌がってるなら無理に戦うこともないだろ？」

シールズ　「そう…」

リッド　「俺はそろそろ帰るぜ。まだ残ってる作業もあるしな」

そう言うとリッドは帰り支度を始める

ファラ　「私も作業に戻ろうかな、シールズさんはゆっくりしていってね」

シールズ　「シールズでいいよ、それよりもさ…」

ファラ　「なぁに？」

シールズ　「せっかくご馳走してもらったんだから、その分手伝いさせてよ！」

ファラ　「いいよ別に気にしないでも」

リッド　「タダ飯食わせてやったんだ。それぐらいやらせてもいいだろ？」

シールズ　「そうそう」

ファラ　「そう…じゃあ手伝ってもらっちゃおうかな？」

シールズ　「任せといて！」


その9につづく


■コメント■


はるっぴ

ちょっと空いちゃいましたね＾＾；
駄文だらけのこの小説思ったよりも長引いてます…
もうそろそろ終わらせたいけどねｂ